美術館のお仕事、がんばっております。
何千万もするであろう作品の中で働いてると思うと、う〜最高!って。
何十年も何百年も前の先輩方が、こんな思いで描いてたのかなぁとか、色々妄想するだけでドキドキしてくるよ。わたしには目利きなんてのは全然無いけど、働いててもなんとなく気持ち良くって気付いたらザワザワしてた気持ちが落ち着いてて豊かな気持ちになってる。コレって、すごくない?
だから、わたしは美術館が好きです。
あと、博物館も。
美術館側で働いてみると、お客さんに「あれしちゃダメー!」とか「しずかにしてー!」などと上から目線になりがちだけど、詳しい人も詳しくない人も自由な気持ちでアートを存分に味わってくつろげるように心がけてます。
9割、笑顔です。そして1割、白目(ランチ後はどうもね.......) 。
そしてお仕事しながら、日々勉強できるって有り難い事。
自分が大学卒業してからの方がよっぽど、学びたい意欲が出てきたと思う。
ミュージアムコンシェルジュなんて、恐れ多い事が書かれちゃってるから、とにかく分からない事はすぐ調べたり聞いたり。毎日発見、驚き、小さな子供みたいにワクワクしとります。でも、そのついてきた知識がとてもとてもマニアック。
クラスに一人はこんな人いたよね?
ちなみに、この麗子像は数ある麗子像の中でも一番の出来だと岸田劉生も言ってます。
左斜め45度から見ると、ちょっと可愛くみえるのを発見!
ミュージアムショップには同じポンチョも売ってるよ。7000円くらい。
結構ね、かわいいのさ。
奥村土牛の仔犬作品の前では、大体60歳上の女性はにんまり笑顔になるんだけどそれより下の世代の人は素通りだし。お客さんのリアクション見てても、なかなか面白い。佐伯祐三はパリで師匠に「このアカデミズム!」って言われてそれから作風ががらっと変わったとか。アカデミズムって保守的な理論を重視した学風のこと。そんなのスラスラ説明できるようになってきちゃいました。
そして今回の展示で私の一番のお気に入りは、藤田嗣治さん
他の彼の絵はそこまで...だけど、これはスキ
猫の為のディナーパーティのようです。
あと、水彩画で有名な古賀春江さんも好きになった。
音楽だけじゃなくて、好きなアーティストがいるのも中々だなっとね。
あ!
あと昔から山口智子(画家の方)さんもすき。かわいい。
3週間たって大分、お仕事にもなれてきてウキウキして仕事に向かえてます。
ただ、館長のことを、「店長!」って呼び止めてしまった時は、打たれ強い私ですら(あ、終わった.......)と思いました。
が、優しく笑い飛ばしてくれました。しかも、その後も何度もそう呼んでる。
もう仕事場っと言うより、自分の家みたいな間違った認識をし始めています。その内、うっかり帰ってきちゃうのも時間の問題です。今日もこれから〜